岩手県花巻の完全無農薬、特別栽培「みずほ米」

農事組合法人みずほ

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みずほ米ができるまで

みずほでは、誰もが安心して食べられるお米を作るために、
農薬や化学肥料を使わずに自然の力を最大限に引き出して育てる方法を40年近く研究しています。
ここでは、農薬を使わずに有機堆肥で栽培する有機みずほ米ができるまでを紹介します。

資材(牡蠣殻)の投入

無農薬の米を実らせるために、病気や虫に負けない稲を育てています。
化学肥料なら総量60kg/10aで済む資材も、有機質のみでまかなおうとすると約1000kgもの資材が必要になます。
土壌分析をもとに不足している養分を計算して散布します。このカキ殻600kgの散布によって、丈夫な稲作りに欠かせないカルシウム補給ができます。

チェーン除草

無農薬栽培は雑草との戦いです。田植え前の代掻きの時点では雑草は一切ありません。
その後2~3日置いて田植えをして、代掻きから5~7日ほどで雑草の芽が出始めます。そこで試行錯誤を重ねて辿り着いた自作のチェーン除草機を使った除草作業をします。
稲もろとも土の表面をかき混ぜて雑草の芽を土から剥ぎ取ります。稲の苗は倒れますが、次の日には根が張って起き上がり、丈夫に育つことにもつながります。
この作業を5日おきに3回繰り返し田の中を走り回ります。

中耕除草

これも雑草対策の作業です。チェーン除草で出たばかりの芽を掻き散らしていますが、それでも生き抜いた雑草を回転する爪でもっと強力にかき混ぜます。
この作業も1週間おきに2~3回行い、田の中を駆け回ります。腰を曲げて手で取る作業は体がもたずより多くの面積をこなせませんし、この作業に時間がかかると米の単価を安く出来なくなるので、機械を頼りにしています。

米ぬか散布

雑草対策の最終兵器です。
中耕除草をしながら米ぬかを田の表面に撒きます。栄養価の高い米ぬかを、微生物が我れ先にと食べ始めます。すると田の表面は雑草が育つのに必要な酸素が欠乏した状態になり、なかなか芽を出せない状態を維持することができます。分解後は肥料になります。
機械のタンクには有効な菌(光合成細菌、乳酸菌、酵母など)を濃縮させたものが載せてあり、チェーン除草・中耕除草・米ぬか除草時に田んぼ全体に散布して、稲の生長に協力してくれる菌だらけにします。

これだけ除草に手をかけてもまだ生き残った雑草は草刈機で刈ります。
除草剤1回で済む除草を農薬なしで抑えることの大変さと、農薬が土や水、田の中の生き物に、とてつもない影響を与えていることを肌で感じることができます。